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私と彼について3秒ぐらい考えてみた [マボロシの男たち(エロ風味)]

私と彼が知り合ったのが6月だから半年以上たったことになる。いまはこんな、端から見たら鬱陶しいとしか思えない関係だが、出会った当初はワンデー/ワンナイトでしかなかった(と思う)。

性的な関係から恋愛に発展すること、つまり身体から精神へと展開していくことはあまり多くはないと、自分の経験則から学んでいる私としては、だから当初はセフレ(いやなことばだ)で終わるのかそれじゃもったいないなとぼんやり考えていて、初めて会ったときから一週間ほど彼から連絡がなかったときは、別な方向で育てることもできた関係をなぜ壊してしまうのかと自分のことがホトホト嫌になり、もう嫌だと世間様から遁走しようと思ってしまった。(遁走しかけたところで彼から連絡が来たのだけど)なぜか好きで、嫌いになりたいなりたいと思いながら会い続けるというわけのわからない状態がしばらく続いた。お付き合いしたいなと思っていたけれども、彼にはすでに「先客」がいたりして、モノゴトはそうコチラの都合どおりには進んでくれないのでした。

彼の精神状態は私が会うごとに悪くなっていき、「仕事と恋愛は両立できないからいまは誰とも付き合えない」といわれる事態にまでなった。ここで諦めればよかったんだけど、ずるずるしていたら、彼のほうが重荷になっていたようで、つまらない行き違いをきっかけにして、サヨウナラといわれてしまった。そうなればもうさすがに私も「もうどうでもいいや」と何人かと寝たりして、さらにそれが原因でトラブッたりして、去年の私の誕生日付近は非常にカオス、それも私が作り出した負の混沌でぐちゃぐちゃするアリサマ。

ある方に「仕事と恋愛は両立できない」云々について相談したところ「遊びとしか思ってなかったか、精神的に病んでるか、どちらかだ」といわれたのだが、悲しいことに彼は後者だった。サヨウナラという話になりながらも、メールのやり取りだけは続けていたが、私は私で、「別な人」を探してたりしたが、誕生日に連絡があって「また少しずつやっていこうよ」と提案されると、「おなじことのくりかえしだよ」といろんな人に注意されながら、それでもやっぱり私は諦められなかったのでした。(ははは、すげー惚れてるな。大笑い)彼は「帰還」したのだった。

8月最後の土曜日に彼と会ったとき、美味しいすき焼きを食べ、秋葉原から東京駅まで歩いて帰った。そのときに「来年の春頃一緒に暮らせればいいなと思っている」と私は伝えた。それは特に意味がなく、そうだったら面白いだろうなと思ったぐらいで、なんていうか、ほとんど言ってみただけ、という側面が強かった。でもそれは彼の中でずっと残っていたらしく(なんでこの人は知り合ったばかりなのにこんなことをいうのだろう)と思っていたそうだ。そして「病への取り組み」がはじまってからもそれを考えてたという。

11月に久しぶりに彼と会って、あまりの変わりように涙が止まらなかったりしたけれども、その後、月二回か三回ぐらいのペースが「毎週時間をつくるよ」と変化し、私に対する態度が変わったな、と思った矢先に「一緒になるまで本当に大変だけど頑張ってみる?」といわれた。そのときは「一緒になる」って付き合うまでまた大変なのかよ、と正直ウンザリしたんだけど(だってまた同じことの繰り返しを連想したから)今思えばあれは「そういうこと」だったんだろうな。そしてアレヨアレヨという間に合鍵渡されたり、ウチの親、彼の実家に行ったりして、年内挙式かよ、みたいな状況になってしまった、のでした。

ある女友達が「彼はアナタに向き合ってないし、受け入れようとしてないよ」と反対していた。私も「そのときは」そう思っていた。私の総てを受け入れろとはいわないけど、少なくとも向き合っては欲しかったが、常に半身をそらしているような、そんなふうに感じていた。でもいまは、たぶん違う。とても根気よく、私の不安を聞いて、一緒に取り除こうとしてくれている。そして、いつも、とても嬉しそうだ。嬉しそう、というよりも、生き生きしているように、思える。それは不自然な高揚とは違う、活力が漲っているような、そんな印象だ。出会った頃や夏頃とは、別人のような気すらする。彼がそこまで変わったのは、どうしてなんだろう?

なぜ彼が「心変わり」をしたのか、私にはイマイチ得心がいかない。いかないので、不安に駆られたり、無理矢理そんな風に思い込んでいるんではないか?という疑念が浮かんだりする。しかしその疑念や不安を突き詰めて考えていくと、自分の自信のなさへ還元されていくように思う。生来抱えている不安感や自信のなさが裂け目ができたことであふれてきた、ように。

なぜ「しあわせになる自分」が受け入れにくいのがわからず、いまざっとこれまでを振り返ってみたけど、やっぱり自分に自信がないというのが一番の要因という気がする。例えばこれで彼がしょっちゅういろんな人に結婚しようよとかいってるようなタイプなら話は別だけれども、そうではないみたいだし(そもそも私にだって「ああいう状況」じゃないといえなかったといってるぐらいで)決めるまでが長くて、決めたらそこから簡単には意志を変えない人なのかもしれない。彼と話していたり対面していると不安感がなく、一人でいると不安に襲われるというのは、やはりこの「不安」なり「疑念」が私の内側から発するものであることの証左だと思う。

どうしたらいいんだろう。

自分の内側からでているものであるのならば、それを解消するのは自分自身にしかできない。自信がなければ、つければよい。極単純な話だけれども、それが難しい。急がば回れで、やはり「精進」しかないんだろうな。歯がゆくてつらいけど…。
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銀バス哀歌 [マボロシの男たち(エロ風味)]

私はバスに乗っていた。

車内は閑散としている。前の座席におばあがふたり、なにかを話し込んでいた。窓の外にはサトウキビ畑がひろがっている。時折ゆれる。心地よさにまどろんでいた。

日差しは高い。うっすらときいている程度のクーラーでも十分ありがたいほどの気温で、ひっきりなしに汗が染み出す。(でも不快じゃない)道を歩く人もいない。こんなときはどこへもいかずに、家で涼むに、限る。真上から垂直に日が照る。ほとんど理不尽な暴力に近い。車体がきしむ。おばあはまだしきりに話し続けている。でもよく聞こえない。サトウキビが風に揺れている。地平線の向こうに白い雲。青い空。おあつらえむき過ぎてわびしい。

うつらうつらしていると、母の作った色の濃いうまくないカレーやら海に向かってかけていく背中だとか脈絡なく浮かんできた。やわらかい皮膚の感触やそのあたたかさ、静かな顔立ちも。いくから、と私がいって、目で合図した。それが最後だった。なにか重要なことを聞き忘れた気がする。もう少し話しておけばよかった。それだけが気がかりだ。いいたいことがあったような。

クラクションが鳴らされて目が覚めた。バス停のところにおじいが立っている。運転手は手を振っておじいを追い払った。バスは走り去る。バス停に立ち尽くしたまま白く濁った目でこちらをみていた。私は彼を見つめた。土ぼこりに目を落としたままの彼の姿を。

水牛車に乗って海を渡った。あの御者のおじいの目を思い出す。白く濁りかけた目で三線をひき、安里屋ユンタを歌っていた。彼はいない。私だけが乗っていた。安里屋クヤマ。悲劇の女。殉じた女。目差主や我ば否よあたり親やくりや嫌よ。逃げて逃げて草臥れた体から木が生えて役人はそれで船を作り島に渡るのだ。その話を彼にすると「結局クヤマは役人のものになったんだね」とつぶやいた。

いつだって割と簡単に夢中になる。そうしようと思えば、そうなるからだ。ふりでしかないからすぐに飽きる。(どちらかが)だから彼が私の上に体を傾けて「あいしている」と笑ったときも、その延長だろうと思っていた。それにしては、月日が長かったけれど。「自信がない」と彼は言った。誰も責めることなど、できないのだ。きっと。

気がついたときには、もうおばあたちはいなかった。二人がいた座席の上には蟹がゆっくりと這っていた。目を放した隙にどこかにいってわからなくなってしまって。運転手に終点がどこか聞かなかったことを思い出す。バスは走り続ける。私は背もたれに体を預けてもう少し眠ることにした。日はまだ高い。


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「ぬれて」 [マボロシの男たち(エロ風味)]

梅雨らしくない日々が続けば、ご機嫌伺いのように雨が来る。

昼休み。

家に着くまでは小雨程度だったので、安心して自転車でひとっぱしり。やあ大丈夫だった?、と彼は笑う。窓にかかる雨を見ながら、ひどくぬれてるよ、と彼が私の頭にタオルを載せて、勢いよく動かし始める。柔らかな汗のにおい。昨日セミが鳴いていたよ、夏だね、と短く話した。盛りに向けて季節は走り出していた。彼のよく動く腕を見ながら、そこに光る産毛から目が離せない。体の内側に、なにかの力が蠢いている。

帰りはうって変わってドカチャカと叩きつけるような雨脚。やっぱり精子飲んで仕事だなんてフトドキな真似をしたからか、と雷神にお詫びする振りして、7月も半ばだった。仕事先までは、まだあとすこし、かかる。


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「なぜ孤独にみんな、なれてしまうの?」 [マボロシの男たち(エロ風味)]

 明けない夜はない、やら、夜明け前がいちばん暗いだの、励ます言葉は多々あれど、それだって、あんた、暮れない日はないし、夕方になったらカラスがないているじゃないか、そんな風におもって、待ち行く人を長い間ずっと眺めていた。まるで対岸の風景をみるみたいに、肩を寄せ合う人々に目をやって、しばし無関係。ひねくれて尖った目つきをするほどもう若くなくなってしまえば、あとはただ、小さな微笑が浮かぶばかり。愛した男を捨てて捨てられただ一人。そんなことをぼんやり考えていた。

 ほら、みて、と私は服の裾を短くひいた。

 白っぽい、朝の池袋はむやみに間延びしていて、生ぬるいあくびがよく似合う。午前よりも昼下がりに近い時間をそんなところで歩いてれば、入り口兼出口から吐き出される二人連れに遭遇することになる。外にでてもなお身体を密着させているひと、面白い映画でも見てきた後のように快活な二人、ねっとりとあっさりの温度差が著しい組み合わせ、とか。なかでも印象的なのは、出てくるのも別々なら帰るのも別々、軽く挨拶して離れていくひとたち。彼はちょっと眉をあげると、ずいぶんサバサバしているんだね、といった。

「きっと、彼らはセフレかショーバイな方なんじゃないかな」
 なるほどね、と頷いて。水をたたえたような表情の、若干お疲れ気味に見えるその女の背を見送りながら、私は既視感を覚えていた。つい何ヶ月か前は、私もあんなふうに別れるのが当然だとおもっていた。別々にシャワーを浴び、身体を重ね、どこか澄んだ意識で、私の上で動く男を見ていた。読点が打たれれば、今しがた知り合ったような顔で言葉を拾いながら会話して、外へでればまた見知らぬ人となる。誰かと身を寄せ合って、手のひらにはぬくもり、そんなものとは無縁であるのが当たり前で。感慨は走馬灯のようにぐるぐると、いつまでもまとわりついてくるから頭を振って彼を見る。爾来ずっと微笑んでいるので、どうしたの?と尋ねてみれば、いやね、と鼻を指でこすって。前にいるカップルみてよ。いわれるがままふと見れば、手をつないで、なにかを話しながら笑っている二人。
「俺さ、昔ああいう人を見ると、俺とは関係ないけど、幸せになっておもっていたのね。いまこうして見れば、ああわかるよ、俺もだよって声をかけたくなる。それが不思議で、いいなって」

 彼は私へかがみこむようにして、目の奥を覗き込んだ。手のひらには暖かい感触。彼の手をなぞる。ゆっくりと私の手は包まれていく。口の端に浮かぶ静かな微笑を見ながら、ゆく川の流れについて考える。お昼ご飯なに食べようか、と私も笑って、みる。


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リメンバア・ミィ(ふつうならそんなことしないよ。) [マボロシの男たち(エロ風味)]

ここのところ眠れないのだ、とミッチェルに話した。手羽先の脂でぬめる指先を舐めながらそんなことをいっても大して説得力が無いのは分かっている。スコスコし過ぎだよ、とあっさり返されて「はぁ」としかいえない自分がかなしい。

どうも最近、誰からもやわらかい扱いを受けていないものだから、草木がしおれるようにゲンナリしている。なんとなくしっくりこない。たぶん大きな要因として彼に冷たくされているというのがあるのだが。目を見ずに会話するようになって、果たしてどれほどになるのだろうか。彼は私を捉えない。行きも戻りも自由で、それは放牧なのか放逐なのか。私には触れようとせず、電話にもでない。メールの返事もない。隣にいたのは、誰だったのか。

だが果たしてそれが事実なのかとなるとひどくあいまいで、不確かだ。もしかすると、梅雨の訪れとともにおそらく私が鬱に襲われているだけなのかもしれない。悪夢と現実がない交ぜになっているだけかもしれない。だいたい今日が何日で何曜日なのかも、実際のところおぼろげでよくわかってないのだし。

新しいのができて以来、自分が決めているやるべきことをまるで放棄してきた。例えば毎日映画を見るとか、毎日ジムへ行ったり走ったり、あるいは菜食主義(というかマクロビオティック)とか。やるべきことをやらずにいる日々は相手を恨むよりも自分に対する情けなさへの悔恨へ還元されるだけだ。蓄積されたユーツは私の喉元を締め上げ、明け方、日が窓から差し込む前に、強制的に眠りから嫌な汗と共に引き戻す。浅くクツクツと燻られるような眠りよりは、ひたすらおき続けているほうがましなのかもしれない。さきへさきへとすすみながら、道がただ袋小路へとつながっていることは熟知している、でもそこにしかいけないとしたら、さてどうしたらいいのだろう。

おととい、友達から手紙が来た。近況をアッサリと記した最後に「いますぐにでも全てを捨てて旅に行きたい気持ちだ」と書かれていた。私もどうやら伝染したのか、同じような気分の中に居る。どこへもいきたくないから、どこかへいきたいのか。どこにもいけないから、どこかへいきたいのか。さて、わたしがきえてしまっても、リメンバア・ミイ、あなたは私を思い出すだろうか?


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火曜の夜 君と帰る(ひかって) [マボロシの男たち(エロ風味)]

都庁をまわって彼と帰った。

友達の、少し早い誕生祝いはなんとなくわやわやと闊達な時間とともに通り過ぎて、紹興酒も入れば気分よく、何曲か歌って外に出れば、湿気がいつもより多め。夏ほどむしむしするわけでも、梅雨のようなじっとりとねめつけるでもなく、5月の夜に柔らかく抱かれているようだった。街灯が膨らんで見えた。

駅までの道のりを、一駅遠回りすることにした。新宿西口から京王プラザ、都庁へというコースは、初めてであったとき歩いた道行だ。懐かしいと振り返るにはまだ早く、昨日のようにはもう思えない、今がそういう時期だから歩いてみたいというのもあった。夜がこんなにもしっとりと寄り添ってくれるのだから。

数ヶ月前は風が身を切るように私たちの間を通り抜けていったが、今夜はうってかわって穏やかな顔をさらしている。手をつないで、二度と戻らない時間を見つめながら、あのときと同じように。深夜に近いせいか、人通りは少ない。あの夜は私たちぐらいしかいなかったのに。

私の唇は強引に押し開かれる。彼の舌は容赦なく侵入し、内部から破壊しようとするかのように暴れまわり、私を食いつくそうとする。ガチガチと歯がなるような行為はずいぶん久しぶりだ。私を上向かせ彼は体ごとのしかかるようにして、さらに入り込もうとする。舌が吸い上げられる。引きちぎられそうだ。彼のと絡み合う。口の端から唾液が零れ落ちる。私のか彼のか、もはやわからない。身体の力が抜けていく。抱き寄せられた彼の手のひらの温かみに安堵しながら、私はおちる。

こっちだったっけ?と不意に彼が手を離した。指さす方を薄くみる。破られた白日夢はすぐに風にあおられてまぎれてしまう。どしたの?ポーッとして、と彼は微笑みながらポンポンと軽く私の頭を押さえる。くしゃりと撫でられて私も笑った。こっちは通らなかったでしょ? 新宿住友ビルから都庁へ、さらにその脇をとおり、中央公園まで。

都庁から新宿中央公園へぬける道は、かすみがかって輪郭があいまいになっていた。すれ違う闇に飲み込まれそうな、そこへたどり着いたら、もうこちらの世界には帰ってこれないような気がした。彼の手を握り締める。彼はニ三度その手を揺らして、大丈夫だよと教えてくれた。不用意に場を乱さないようにしてゆっくりと歩く。なにかを起こしてしまいそうだ。なにかがなにかはよくわからないけれども。向こう側から二人連れが静かに歩いてくる。すれ違う瞬間、よくある怪奇話のように、私たちの何十年後かの姿だった、なんてことはなく、少し上気した顔の、40歳代のカップルだった。中央公園では寝る人スケボーキングを目指す人ぴったりと身体をくっつけある男女、よくある光景だ。あのときよりもずっと夜に近い気がして、二人。ベンチの上で寄り添う男女を見ながら、あの頃のわたしたちみたい、と顔を見合わせる。彼らにも、今日の夜が、意味のあるものであることを祈った。

あっさりと公園を出てしまうから、つい、なんにもしないのねと意地悪く。だって人が多いじゃないか、と微笑みながら、顔を近づけられた。柔らかい感触が唇に触れる。もう一度、確かめてから私たちは別れた。なにもかも、終わりなき夜がはじまる。そのことを熟知しながら、また、明日、と。

起きて、昼。私は暖められた埃っぽい空気にむせながら、季節の変化を思う。夏の近さに誘われれば、あの曲を聴くしかない。「Enter The Mirror」。焦がれるような懐かしさを感じながらもEnter The Mirrorに彩られた夏は、あと少し先だ。ラリーズは裸で、そして私たちはまだまだ先の見えない子供だ。


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家男の落とし穴 [マボロシの男たち(エロ風味)]

前回の続き。

生まれて二度目に付き合った男は家男+姉もちな人だった。彼の場合、マザコンはどうでもよかったんだが、このおねえさんが大変な人で、一度お会いした際、私と話しながらこめかみが始終ヒクヒクしていてかなりひいたことが発端だった。彼女はなんというか、弟がいなければ生きていけない人らしく(後日こう宣言されたことが本当にあった)私は不倶戴天の敵、邪魔者以外の何者でもなかったらしい。おねえさんがメンヘルだと思ったそこのあなた、ビンゴですわいなそうだわいな。ともかく、彼女は彼に連日「あの女と別れろ」と迫り、母親に「私の病気が悪化したのはあの女のせいだ」といい、ついには心労で彼が倒れて胃潰瘍となってしまった。彼女は弟をつれ親戚の家にいき、しばらく雲隠れしてそのまま連絡を取ることを禁じてやり過ごし別れさせようと実力行使に出たようだが、彼が私と連絡を取ってしまい、仲が復活してしまうと、今度は我が家に押しかけてきた。彼の母親が私の家族に「ウチの息子を返してください!」と叫んだときには、なんていうか、現実がリアリティを失った瞬間を実感する羽目となった。そして怒涛のおねえさんはウチに電話をかけてきて前述した自分の工作を知りたくもねえってのに得々と御解説くださった挙句「別れるってつらいことですよねえ」とおっしゃられた。人間、失いたくないものにしがみつくときは手段を選ばないんだなと、そのとき思った。

今でこそ笑って話せるけれども、当時はひたすら親に申し訳がなく、親不孝をそのとおり歩むオノレがどうしても許せず、鬱になったりリスカしたり、メンヘル街道まっしぐらとなってしまった。ようやく復帰した今でも、どうにも付き合う男の「姉」「妹」という存在が苦手なのだが、なぜか付き合う相手には「姉」「妹」が漏れなくついてきてしまう。もちろんいいかたばかりなので、だんだんと悪夢は払拭されてきたが、あんとに庵さん、怖いのはマザコンよりも「姉」ですよ。いやもちろん「女の一念」が一番怖いのだけれども。ガクブル。


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叫んだからといってどうにかなるもンでもないし愛は [マボロシの男たち(エロ風味)]

クリスマスに知り合って、その日のうちに彼は童貞を喪失し、以来今日までなんだかんだと疾風怒濤の日々。さて何人目にあたるのか忘れ果ててる私を向こうにまわした彼はといえば、ヨワイ30歳のその日まで、女体はおろか男女付き合いの経験が一切なく、そのマリーンズ小宮山投手似のコワモテ顔とは全く裏腹な、いわゆる乙男(オトメン:乙女心を所持した男子)として日々可憐に生きている人である。真顔で「なぜキミの事を考えていると時間が早く過ぎるのだろうか」といったりしつつもガンダムオタの鉄道ファンではある。

まあそんな身の上話はどうでもいいのだが、つまりなにがいいたいのかといえば、彼は「自分が好意を抱いている相手とつかず離れずの距離を保ったまま、なんとなく一緒に居る」という状態に馴れておらず、私はといえば、そういう「馴れてない」相手と一緒に居ることに馴れてない。そういうわけで行き違いはしょっちゅうだし、言葉が足りない、言い方が悪い、だのと言い争うことがたびたびある。その衝突の仕方が、互いの甘えゆえという「男女付き合いでよくある馴れ合い」の一環としてではなく、そもそもその甘え自体認識してない(未経験だから)ので、根本からなぜそうなのかと説明しなければならない。これが若ければお互い未経験、経験が少ないからとそれすらも新鮮であったりするのだが、ある程度(しかも片方だけに)経験があると「またか」というため息へ変換されてしまうばかりだ。“昔そんなことあったな”と柔らかい目で懐古するほどには年をとっていないというのも厄介だ。こっちは空気読めと思ってしまっても、その空気を読むに必要な経験値がそもそも足りないわけであるのだから、いっても仕方がないのだ。そんなことはわかりきっているのだが、疲れているとついつい反発する気力のほうばかりが沸き立ってしまう。しかしだからといって不思議と選択肢の中に(時々浮上するとはいえ)別々になるというのは生じない。メール上の行き違いをなんとか顔を見て話をすることで解消しようとする努力を図れる程度には、まだお互いの愛情があるということだ。相互理解へ到るための弁証法的プロセスともいえる、そういったイザコザは、互いの前提条件を身体に覚えこませるためには必要十分条件とはいえ、いささか面倒で、しかも非常に疲れる。

「寄って来るのは自己主張の強い“俺様キャラ”ばかりだ」と男友達に愚痴ってみると、「それはそういう相手を自分が求めているというのもあるでしょう」と冷静に返されてしまった。それは、まあそうだけど。基本的には来るものは拒まず(定員数1名)なので、えり好みをしているわけじゃないのだが。とはいっても、自己主張がなくナンでも君の好きにすればいいよといわれたって途方に暮れてしまうし、だいいち主張しあえず「文明の衝突」がない相手なんて、つまらない、とは思っている。卵が先か鶏が先か。どちらにしろ、何故この人と一緒にいるのかという問いを身体に抱えつつ、まだもう少し、ヤマアラシのジレンマは続きそうではある。


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わがままおとこマイハニー [マボロシの男たち(エロ風味)]

どうやら私と付き合う男はわがままな性状を備えているらしい。もっとも男なんて本質的にワガママではあると思うけれども。

振り返れば見えてくる、なんてナットキングコールに言われなくても、つと思い返してみれば、どの男も自分の世界を持ち、他者と共有しようともせず、わかるやつにわかればいいと潔いと言えば聞こえがよいが、どなたもこなたも面倒くさがりで、人と接するのを些か(どころではない人も、中にはいたけれども)苦手とする人ばかりだ。つまりそれはとりもなおさず、私がそういう人間であることの証左なんだろう。

だからたいていの(生命身体の危険を伴うものでなければ)ことなら受け入れてしまう。別に愛い奴めなどとは思わないけれども、なにかいろいろ言われるとあーもう仕方ないわねえという状態になる。だが身勝手はイヤだ。

ワガママと身勝手は似て非なるものゆえ、区別しなければならぬ。ワガママは無意識から発露する媚であるが、身勝手は意識的に他者を動かそうとする甘えである。そういう意味でワガママは一つの愛情の証左と撮られることができるが、身勝手はコチラに対する思いやりのなさの証明としか受け取れない。つまりかわいくないのだ。そういう男は願い下げだ。過去のひとたちはワガママではあれども、身勝手ではないと私は思っている。

つまらないことでいい争いして、私が彼のいうことを理解できないと苛立ちを顕わにする。おそらくそれは原初的な支配欲からきているのだろう例えば「俺の言うことを聞かない」といったような。さすがにここまでくると身勝手だなとは思う。思うが、でも、こういう男ほどかわいいんだな。ちくしょうちくしょうとこぶし叩いている姿が目に浮かぶようだから。仕方ないわねえはいはいと唯々諾々となってしまう。もっともこういう男のつまらぬワガママやら支配欲やらを楽しめてしまうのは、そいつがてめえの男だからであって、それ以外の輩は普通に冷たい視線を送るだけだ。そんな義理はねえし。

まあそんでもってなにがいいたいのかというと、「かわいらし」と男のわがままを許すのは女の力量かってこと。いや、女の弱さだろうなあ。だからこそなのだろうか、すべてのオトコは可愛らしい。男のわがままほどかわいらしいものはない。


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男は背が低いほうが良い [マボロシの男たち(エロ風味)]

私は背の低い男が好きだ。

今までざっと考えてみても、175cm以上ある男と付き合ったことはあまりない。だいたい160cm前後の男のほうが多い。確かに今一緒にいる男は180cm弱で顔がマリーンズ小宮山投手(阿部寛はいってるけどでもチョーさん)というある種非常に嫌な組み合わせなヤツだけれど、そんな彼もぬいぐるみを抱いて寝るという話は内緒にしておいて欲しい。

とまれ、なんで私が小さい男がすきかというと、オノレが小柄であるというのがその理由としてまずあげられる。でかい男だと会話中「え!?」と聞きなおされることも多く、話すだけで一苦労なんてコントじゃないのだから。同じくらいの身長だと途切れることなく会話が続けられて良い。それに身体のサイズとちんぽのサイズは同一ではない。でかくても小さいやつもいれば小さくてもビッグなやつもいる。だいいち、でかけりゃいいのかって話でもあるし。閑話休題。

だから私が男を選ぶときは、顔も身長も、あまり関係はないのだ。もちろんちんちんなんて脱がさなきゃわからんし、また、サイズって小指でさえなければいいんです。愛情があればサイズは気にならない。でかいと痛いし。そんな話はどうでもいいのであって、つまり、背が高くなきゃ絶対にイヤだ、なんつう女はおそらくある種のコンプレックスから来ているんだろうなあと思う。かっこよくなきゃイヤだという女に限って顔か性格がアレだったりするわけだし。

それよりも背が小さいということでコンプレックスに自縄自縛となっているほうがよほど恥ずべきことだ。お前はそれしか売りが無いのかといいたくなる。カワイソがられたがっている男ほどうざくて嫌なものはない。開き直って自信をもって女を口説けば結構うまくいくものじゃないかね。私の、経験上から言って。


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